狩猟刀・剣鉈は先端がナイフのように尖っているのが特徴です。
狩猟時の解体をはじめ、魚捌き、ロープ切断、山林でのつる払い、枝打ちなど、汎用性に優れています。
また、当店の狩猟刀・剣鉈は、“全て鍛冶職人による鍛造、手造り品”となります。
用途から探す
各商品にあわせた、おすすめの用途・使い道をまとめております。下記の内容を参考にお選びください。
※商品名、画像をクリックすると商品ページに移動します。
商品カテゴリ | 狩猟・解体 | 軽作業 | 枝打ち | 薪割り |
播磨青紙剣ナタ |
◎ | 〇 | ー | ー |
土佐狩猟剣鉈 (磨き・彫刻・ダマスカス) |
〇 | ◎ | ー | ー |
土佐黒打剣鉈(洋漆) |
〇 | ◎ | △ | ー |
アウトドア用剣鉈 |
△ | ◎ | 〇 | △ |
山師用剣鉈(片刃) |
〇 | 〇 | ◎ | ー |
山師用剣鉈(両刃) |
△ | 〇 | ◎ | △ |
腰鉈 片刃 (右利き・左利き) |
ー | △ | ◎ | ー |
腰鉈 両刃 |
ー | ー | 〇 | ◎ |
刃渡りのサイズ (目安) |
4~7寸 (120~210mm) |
8寸~ (240mm~) |
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商品カテゴリ | 狩猟・解体 | 軽作業 | 枝打ち | 薪割り |
名称について
ブレードの形について
刃身が真っ直ぐとなっており、
包丁と同じような切る動作に適しています。
刃先(ポイント)で下がり、
鋭利なため狩猟での解体などに適しています。
ツバの有無について
ツバがあり、手を傷つけにくく、
(前後に動く)切る動作に適しています。
腰鉈のように、枝打ちや藪払いなど
振る動作に適しています。
山立て(スエッジ)とは
「背(峰)が山のように尖った構造」のことをいいます。
狩猟での解体などに役立ちます。
※当店では山師用剣鉈が山立てありの商品となりますが、
刃付けは行っていないため、フォールスエッジとなります。
タングについて
タングとは、ブレードを構成する金属のうち“柄の部分”に相当する部分(包丁でいう中子)のことです。
フルタングとは、ブレードを含む金属が柄の端部まで一体となっている構造のことをいいます。
強度が高いことがメリットですが、金属部分が多いため、重さやバランスなどの要因で、使い手を選ぶ傾向にあります。
※当店では雲流、ロープ巻きナイフがフルタングの商品となります。
鋼材(素材)について
当店の剣鉈は、高級鋼である安来鋼の、“白紙鋼”と“青紙鋼”を使用しております。
包丁にも使用される素材(鋼材)で、リンや硫黄など切れ味に悪い不純物を減らした安来鋼からは、
高硬度でありながら、粘りと耐久性をもつ理想的な刃物が生み出されます。
鋼材 | 白紙鋼 | 青紙鋼 |
おすすめの人 |
研ぎやすさを求める方 | 切れ味の持続性を重視する方 |
特徴 | 不純物を極力低減した“純粋な炭素鋼”です。 切れ味がよく、研ぎやすいのが特徴です。 |
青紙鋼は、白紙鋼にCrとWを加え、 耐摩耗性を改善した鋼種で、 永切れ(切れ味の持続)が特徴です。 |
仕様から選ぶ
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商品名 | 仕上げ | ブレードの形 | ツバの有無 | 鋼材 |
土佐極上剣鉈 (磨き・彫刻) |
磨き・彫刻 | ストレート | 有 | 青紙鋼 |
土佐極上剣鉈 (ダマスカス) |
ダマスカス | ストレート | 有 | 青紙鋼 |
土佐黒打剣鉈 (洋漆) |
黒打ち・洋漆 | ストレート | 有 | 青紙鋼 |
アウトドア用剣鉈 120・150mm |
黒打ち | ストレート | 有 | 白紙鋼 |
アウトドア用 剣鉈180mm |
黒打ち | ストレート | 無 | 青紙鋼 |
山師用剣鉈 (片刃・両刃) |
磨き | ドロップ | 無 | 青紙鋼 |
播州黒打剣ナタ |
黒打ち | ドロップ | 有 | 青紙鋼 |
10層雲流剣鉈 (ダマスカス) |
ダマスカス | ドロップ | 有 | 青紙鋼 |
商品名 | 仕上げ | ブレードの形 | ツバの有無 | 鋼材 |
よくあるご質問
■使いやすい剣鉈の長さについて
下記に、剣鉈の用途・使い道に合わせた刃渡りの長さをまとめております。
刃渡りの長さ 120~150mm(4~5寸) |
アウトドアでの料理をはじめ、紐を切ったり、 フェザースティックなどのキャンプでの作業にもおすすめの長さです。 |
刃渡りの長さ 165~210mm(5.5~7寸) |
木を削ったり、ツルを払うなどの山仕事や 狩猟の解体などの作業におすすめの長さです。 |
刃渡りの長さ 240mm~(8寸~) |
枝打ちや藪払い、薪割、大型動物の解体などの 作業におすすめの長さです。 |
※当店の商品名に記載している長さは、刃渡りの長さとなります。
最も大型の剣鉈は、一尺(300mm)となります。
■剣鉈と腰鉈の違いについて
剣鉈と腰鉈の形状の違いは、3点あります。
①刃先の形状
剣鉈は尖っていますが、腰鉈は長方形です。
②ツバの有無
腰鉈にはツバがないですが、剣鉈にはツバがあるものが多いです。
③柄の長さ
剣鉈は刃の長さに対して柄がコンパクトな傾向にあります。
腰鉈は刃の長さに対して同じくらいのものが多いです。
この違いは、使用時の動作の違いからきています。
使用時の動作として、
腰鉈では、薪や枝に対して“振り下ろす”動作が多いのに対し、
剣鉈では、振り下ろす動作に加えて、狩猟での“刺す”や調理などでの“切る”動作があります。
そのため、狩猟や調理などを想定している剣鉈には、手を傷つけないようツバがついています。
一方で、腰鉈のように山仕事で、
振り下ろす動作を想定している剣鉈には、ツバがついておらず、
柄の長さも刃の長さと同じくらいに調整されています。
販売について
当店は未成年の方への刃物の販売は自粛しております。
身分証などのご提示をお願いしたりご購入をお断りする場合もございますがご了承下さい。
刃物は先人から受け継いだすばらしい道具で人間にとって大変有益なものです。
法令を守り正しくご使用して頂きますようお願い致します。
お取り扱いに関しましては以下をご覧下さい。
■銃刀法(鉄砲刀剣類所持等取締法)に関して
刀剣類の定義(第二条の二) |
・刃渡り15cm以上の刀 ・刃渡り15cm以上の剣 ・刃渡り15cm以上のやり ・刃渡り15cm以上のなぎなた ・あいくち(ツバの無い短刀) ・45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛び出しナイフ |
※鉈や斧、登山用の大型ナイフなどは「その他の刃物」に分類され、『刀剣類』には含まれません。 当店で扱っている刃物類は刀剣類の定義には当てはまりませんので、申請の必要はありません。 |
携帯について(第二十二条) |
「何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、 総理府令で定めるところにより計った刃体の長さが六センチをこえる刃物を携帯してはならない」 |
アウトドアに関して言えば、釣り、キャンプ、登山など、ナイフをはじめとした刃物を使うための正当な理由があれば、 刃の長さ(刃体全体の長さで刃渡りの長さではない)6センチ以上の刃物を持ち歩いてもかまいません。 しかし正当な理由がない場合は、6センチ以上の刃物は持ち歩いてはいけません。 使用現場への移動中(車の中、電車の中、街中)では、布に包みカバンに収めるなどして、 他の人からは刃物だとわからないようにしてください。 使用現場と自宅の部屋以外では、他人から見えないようにするのが義務です。 街中で腰にぶら下げるのは絶対にやめてください。法律違反になります。 |
当店の想い
当方は、日本古来から伝わる製法を受け継ぎすばらしい刃物を作ろうと
日々努力されている鍛冶屋さんの作品を選別して皆様にご紹介しております。
より多くの方々が刃物を正しくご使用なされて、その真の価値を知り満足して頂けることを喜びとしております。
鍛冶屋業は機械化の進んだ現在からすれば完全なる斜陽業種で後継者も大変少なくなっています。
あまり出来の良くない物を飾り立て高値販売する一部の方を除いては収入は多くありません。
根っからの職人さん達はお金もうけよりも伝統を守り、よりよい刃物を作りたいとの気持ちで頑張っておられます。
ナイフ類すべてを凶器にもなるとのことで、安易に否定することは
額に汗して真面目に働く職人さんの高い志を否定する行為でもあります。
狩猟・登山用火造りナイフの、軟鉄とハガネを鍛接し形を鍛造する刃物技術は世界にない日本固有のものです。
世界に誇れる日本の技を次の世代へ継承できるお手伝いが少しでもできればと考えております。