粉末ハイスR2
切削工具に使われる非常に硬い鋼材を刃物用に改良したものを切刃に使用した包丁です。
硬度が大変高く、切れ味が非常に長く続く優れた包丁です。
粉末ハイス鋼とは?
ハイス鋼は金属加工などに使われる刃物用工具材として開発された材質で、高温下でも焼き戻らない硬質な材料です。
しかし、組織が粗いため包丁などの刃物用には不向きな材質でした。
このハイス鋼を粉末冶金法※1という特殊な製法により組織を緻密にし、強靭で耐摩耗性にも優れた材料にしたものが粉末ハイス鋼です。
粉末ハイス鋼はその製法上から材料内部の偏りがなく、粒子が緻密にできるため、硬度が非常に高く、鋭い切れ味と耐久性を実現できます。また、錆に非常に強い材料です。
粉末冶金法とは
1.元となる材料の金属の原料粉を混合。
2.混合後に金属の粉末を金型に入れてプレス機で圧縮・成形を実施。
3.成形品を焼結炉で焼き固めることで、金属組織がより緻密な鋼材となります。
特徴
1.硬度が非常に高く切れ味はトップクラス。
2.驚異の永切れを誇り、メンテナンスが苦手な方におすすめです。
3.錆に強くいため、食品関係など業務用の使用にも最適です。
デメリット
硬度が非常に高いため、研ぎはかなり難しい。
製法が特殊な為、全体的に価格が高い。
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