和包丁職人最高峰の「技術」と「魂」が結集した
「堺元兼」
和包丁といえば堺。その堺でもトップの技量を有する「鍛冶師」と「研ぎ師」の共演により仕上げられた逸品です。
鍛冶職人は、時間が経っても動かない(歪まない)均一で密な組織を作るために、ハンマーで打ち延ばし
成型し槌で叩いて歪(ひずみ)を取る技を生涯かけて修得します。
鍛接・鍛造は赤めた鉄の色の変化を見極めながら、高炭素の硬い刃金(鋼)が加熱で脱炭しない、
しかもしっかりと延びる温度で、素早く的確に行う必要があります。
弟子として親方の元で修行に励み、もっと良いものを作りたいと、日々精進を重ねて体に刻んだ勘と
熟練の技により精魂込め火造りされた鉄は、抜群の切れ味と強靭な耐久性を持つ刃物に変わります。
昔ながらの伝統工法である藁灰での「焼きなまし」と松炭を使った水焼き「焼入れ」、温度と時間に
厳しい「焼き戻し」を施すことで、究極の硬さと粘りを生み出します。
職人の研ぎ澄まされた感覚と経験による熱処理で決まる硬さと粘りのバランスが、究極の切れ味を
生み出します。
研ぎ職人が、鍛冶職人の叩き込んだ包丁の良さを最大限に引き出し、 一切の歪みのない
絶妙な刃先の薄さを持った美しい鋭利な刃身へと仕上げます。
多くの職人の中でも、十分な技量を持った職人でないと安定した品質の商品を生み出すことが
出来ません。
さらに「鍛冶」と「研ぎ」の両方の技量が揃ってこそ、最高の刃物は生み出されます。
この商品は当店が自信を持っておススメできる折り紙付きの逸品です。
実際に手に取ると、鍛え研ぎ澄まされた刃物だけが有する引き締まり整った繊細な美しさに
魅了されます。