金物の街 兵庫県三木市
今週末、2024年11月2~3日の間、当店からもすぐ近くの兵庫県三木市にて、三木金物まつりが開催されます。
三木市は金物の産地として有名な土地で、毎年県内外から多くの方が来られるビッグイベントです。
三木市の金物のルーツは諸説ありますが、倭鍛冶の系統と550年頃大陸から渡来した百済の聖明王の王子恵とともに、
帰化された人たちによる韓鍛冶の系統とが合流したのが始まりといわれています。
そして、三木の金物について最も大きな出来事が天正6年に起こります。
織田軍の羽柴秀吉と、三木を統治していた別所軍との三木合戦です。
別所長治公像(三木城跡/上の丸公園)
この合戦は羽柴秀吉側が兵糧攻めを行う等、過酷を極めたそうで、現三木市内も焼き払われるなど大打撃を受けました。
織田軍の勝利後、復興するために羽柴秀吉は各地から大工を集め、
そして彼らが使う大工道具をつくる職人が次第に増えていき、これが後に金物の街三木市と呼ばれるまでになっていきます。
三木市は今も金物の街として名高い土地ではあるものの、時代の流れと共に鍛冶は次第に減少してきている面はあります。
そんな中でも、この令和に伝統技術を引継ぎ「良い物を作りたい」との熱い思いを持った刃物職人達がいます。
光川順太郎 鋸鍛冶工房 三代目 光川大造氏
大正時代に祖父の初代順太郎さんから始まり、 父の二代忠雄さんと、約80年の歴史を受け継ぐ三代目。
2000年3月、三十八歳で市内最年少の伝統工芸士の認定を受けられました。
こちらの商品は、光川大造氏の作品です。
また、大工鋸と言えばヒシカ工業さんも外せません。
「道具を持つ喜びとその道具の切れ味を楽しめる」をモットーに、プロのニーズに応える本物の道具を製造されています。
熟練技を持つ職人が1丁1丁手作業で歪みを取って命を吹き込み、本職の要望に応える「究極の鋸」として世に送り出しています。
また、三木市と言えば大工道具ですが、現在は多彩なジャンルの刃物、道具が生まれております。
けずっ太郎 DK-800
こちらは三木の伝統と技術を守るだけでなく、さらに研鑽し、
未来へ繋げるをモットーに素晴らしい品質の園芸用品を製造されている株式会社ドウカンさんの看板商品です。
立ったまま楽に草削りが出来る優れものです。
ブルーシャーク 255×36P 25枚
三陽金属株式会社さんの国内工場で一貫生産された高品質のチップソー。
多くのリピーターさんからのご支持をいただいております。
誠貴作 羽々斬 三徳包丁 両刃 165mm 粉末ハイスR2 割込み ステンレス ダマスカス模様 黒檀柄
播州三木で名高い包丁鍛冶の作品です。
1つ1つ魂を込めて火作り鍛造で作り上げております。
三寿ゞ作 和牛刀 両刃 180mm 切付型 V金10号 ステンレス割込み 真鍮口輪 漆塗り柄
三寿ゞ刃物製作所さんの包丁です。
印象的なブレードデザインは創業者鈴木信次氏が考案した形を更に進化させた唯一無二の三寿ゞ型。
本日ご紹介したメーカー、職人さんは、全て三木金物まつりに出店されます。
残念ながら当店は三木市内の業者ではないので、出店はいたしませんが、
現物を手に取って見れるチャンスかと思います。お近くの方はぜひ参加してみてください。
2024年11月2日(9:00~17:00)、11月3日(9:00~16:00)
メイン会場:三木山総合公園
神戸電鉄志染駅、恵比寿駅、三木上の丸駅、三木駅、道の駅みき、イオン三木店、三木市役所より無料巡回バスが出ております。
ぜひご利用ください。
三木金物のシンボル、金物鷲です。
3,000以上の三木金物で出来ています。
今年も当日、会場で見れると思います。
※2023年度の写真です。
※なお今回ご紹介させていただいた商品が当日販売されるかは、各メーカーさんにご確認ください。
遠くて行けないと言う方は、当店では今回ご紹介したメーカーさん、職人さんの商品以外でも、
様々な三木市で生まれた商品を取り扱っておりますので、ぜひ当店をご利用ください。
最後までご覧いただきまして有難うございます!
スタッフ一同、ご来店を心からお待ちしております。