鉈の持ち手にロープを巻く方法
東周作 竹割鉈 両刃180mm 青紙鋼 鞘付き
こちらの鉈を始めてご覧になられた方、違和感を覚えられるかもしれません。
そうです。持ち手の部分が鉄むき出しで、木製のハンドルがついておりません。
東周作 竹割鉈 両刃180mm 青紙鋼 鞘付き
同じ種類でも、このような木製の柄がついているのが一般的かと思います。
木製の柄などがついていないタイプは、持ち手部分にロープを巻いて使用します。
市場には最初から巻かれた状態で販売しているものもあります。
しかし当店では、ご自身でカスタムしていただけるように敢えて巻いておりません。
馴染みのない方は、このような木柄の方が理にかなっていると思われると思います。
ですが、実際私も木柄の鉈をキャンプの薪割として使用していて思ったのですが…
頭と柄の接合部分付近が薪と接触したり、
節等があり異常に硬い薪の途中で刃が止まり、割り切る事も抜く事もできず、止むを得ず上から叩いたり、
そんな中で、木柄の、特に頭と柄の接合部分付近がどんどんささくれてきました。
このように薪に対して刃渡りが長めだといいのですが、
もっと刃渡りが短いコンパクトなものや、太くいびつな形の薪であればそういった事象が起こりやすいです。
※ただ、私が当時キャンプ初心者で正しく使えていなかったのも大きいと思います。
また、やはり柄が木材だと、乾燥や湿気などにも左右されますし、
経年劣化も出てきて、いずれどこかのタイミングで交換しなければならない。
そんな可能性もあります。
鉈や鎌などは、野外に置き忘れられたりする場合もございます。
野外で雨風にさらされたままであれば、木製の柄の劣化、腐食の一因となります。
※危険ですので、刃物の野外でのご使用後は必ず持ち帰り、屋内にて保管してください。
とはいえ、正しいご使用方法、保管方法をされている場合、
1、2年程度で柄が割れたり折れたりと言うお声はこれまでいただいておりませんが…
当店でお求めいただいた物であれば、柄の交換も可能な限り対応いたします。
そのようなご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
こちらから>>
ただ、ロープ巻きだとご自身で簡単に巻き直せると言うメリットもあります。
また、ご自身で使いやすいように、見た目が好みになるように、カスタムのできる度合いが広がります。
では、どうやってロープを巻くのか?
恐らく一番簡単な方法を、こちらでご紹介いたします。
今回、誰でも簡単に気軽にできますよ、と言うのをご理解いただくために、
敢えて100円ショップダイソーさんで販売されているアウトドア用ガイロープ ベージュ 3mを使います。
※当店では販売しておりません。お近くのダイソーさんにてご確認ください。
使用するのは冒頭でご紹介いたしました、東周作 竹割鉈 両刃180mm 青紙鋼 鞘付きです。
1.まず、危険なので紙を巻くなどして、刃がむき出しにならない状態にします。
2.画像のように、一方が10cm程度余るよう、柄の端で折り返すようにしてロープを起きます。
※セロテープで一部仮止めをすると作業がしやすいです。
3.長い方を、背中から刃の方に向かうようにして一周させます。
※わかりやすいように刃が見える状態にしていますが、安全のため必ず刃部は保護して行ってください。
4.繰り返して、そのまま下まで隙間とゆるみがないように巻いていきます。
5.下まで行くと、折り返し部分が輪になって少し見える状態で止め、下からロープを通し、力強く引っ張ります。
6.最初に10センチ程度余らせた上の部分を、輪になった部分が巻いた部分の中に入るまで思いきり引っ張ります。
7.余ったロープを切り、切断面をほつれ防止のためにライター等で焼いて完成です。
こうすると冒頭の竹割鉈が、一気にアウトドア用に見えますね。
自分でカスタムした道具はやっぱり特別な思い入れができます。
東周作 海老鉈 500g 青紙鋼 石付 石突 ケース付き
こちらのようにサイズが大きいものは、長めのロープをご用意してください。
東周作 共柄剣鉈 100mm 青紙2号 割込み 黒打ち仕上げ
こちらはかなり持ち手の部分に丸みを持たせているので、ロープを巻かなくても十分使えますが
お好みに応じて巻いていただく場合は、小さいので細目のロープがおすすめです。
また、ロープを巻くのが面倒と言う方は、ビニールテープを何重かに巻くと言う方法もございます。
ぜひお試しください。
最後までご覧いただきまして有難うございます!
スタッフ一同、ご来店を心からお待ちしております。