ちょっと待って!硬いものは冷凍包丁で
前回の投稿で
「高級な鋏は何でも切れる」と誤認されている方が時折おられると言う内容の投稿をいたしましたが、
包丁でも似たような認識違いが時折見られます。
内容は大体同じで
「高級な包丁は何でも切れる」と言う認識の方が時折おられ、
「冷凍物やかぼちゃを切って、簡単に刃こぼれが起きてしまった」と言うお声を時折いただきます。
実際に冷凍物やかぼちゃを、手首をこねながら左右に動かし強引に切ると言う方も、かなりいらっしゃると思います。
そのような切り方ではそもそも無理があり、包丁にダメージを与えてしまいます。
特に当店の包丁は、鍛冶職人手作り品をメインで扱っており、特に切れ味を追求して刃を薄く仕上げているものが多いです。
中三徳包丁 両刃 145mm 粉末ハイスR2 割込み ステンレス ダマスカス模様 赤合板柄
例えば、こちらの包丁につきまして。
こちらは当店の包丁の中でもかなり鋭利な刃付けを行っているものです。
元々の素材の良さに加え、鍛冶の技術が加わり、本当に鋭い切れ味を誇ります。
こちらの画像は、この包丁で手をこねるようにして左右に動かしながら強引に硬いものを切って刃こぼれが起きたものです。
こねるようにして強引に切った結果起きた刃こぼれの場合、画像のように丸く欠けます。
これは不良品ではなく、扱い方の問題で刃こぼれが起きた証です。
それでは、冷凍物やかぼちゃを切る時は、どうすればいいのか?
冷凍包丁 片刃 210mm 波刃 モリブデン鋼 津保吉兼作 日本製
こちらの冷凍包丁をお使いください。
波刃形状で半解凍の冷凍食品やカボチャなどが簡単に切断できます。
ただ、普段手をこねるようにして強引にかぼちゃや冷凍肉を切っているけど、
包丁が欠けた事が無いと言う方、多々いらっしゃると思います。
リーズナブルな包丁であれば、安価で販売するため多くは製造コストが削られています。
刃付けもごく軽くしかされいないものが多く、本来薄いはずの切刃が分厚い状態で刃こぼれが起きにくい場合があります。
だからと言っても「刃付けが甘い包丁だと硬いものを切れる」ではなく、
「刃こぼれが起きにくい」だけで包丁にダメージは与え、刃こぼれが起きる場合もありますので、
どのような包丁でも硬いものを切る際は冷凍包丁との使い分けを推奨いたします。
それでは、切れ味のいい包丁とは、いったいどれ程のものなのか?
粉末ハイスR2 鍛造ダマスカス中三徳包丁を使用し、野菜を切った時の画像を一例としてご紹介させていただきます。
トマトやタマネギから、包丁の模様が透けて見える程薄く切れています。
切れ味の悪い包丁は押しつぶすように切る為、この画像のようにはなかなかなりません。
こちらのように当店の切れ味に拘った鍛冶手作り品の包丁の切れ味は、刃付けが十分ではない包丁とは比較になりません。
また、前出の粉末ハイスR2 鍛造ダマスカス中三徳包丁のように、
切れ味を重視し、職人が鍛造し刃付けを施した日本の包丁は世界でも人気で、
単に調理道具としての包丁の価値に止まらず、美しさなども評価されています。
それらを踏まえて、注意して使っていても使い方を誤って刃こぼれが起きた。
そんな事もあるかと思います。
そんな場合はどうしたらいいのか。
刃こぼれが起きた場合は、荒砥石で修正します。
ただご自身で研ぎ等された事が無い場合、難しいと思います。
当店でお求めいただいたものに限り、有償修理も行っています。詳細はこちらから>>
お気軽にお問い合わせください。
こちらのシリーズも、切れ味抜群でおすすめです。三徳、剣型、牛刀、ペティナイフとございます。
和包丁も多数ご用意しております。
最後までご覧いただきまして有難うございます!
スタッフ一同、ご来店を心からお待ちしております。